あなたの性格は簿記向きか

簿記の知識とスキルは経理を手がける方のみならず、どんな業種や職業の方にでも役に立つと述べました。しかし、簿記が職や人を選ばない一方、ある性格の人にとって簿記は嫌悪の対象となる作業であり学習となります。

簿記のスキルを要する実務といえば、企業の経理部や会計・税理士事務所がその筆頭です。そして、その業務は実に地味で手間の掛かる作業です。さらに、現場では帳簿の額と実際の額が合わないことは日常茶飯事。

たとえ1円合わなくても、すべての取引をさかのぼって確認しなければなりません。「1円くらいなら」など意識はもってのほか。1日の誤差は僅かでも、年間となれば会社の存続を左右するほどの誤差となって跳ね返ってくるからです。

簿記はパズルのようなもの

ここまで読み進まれて、すでに「そんな細かいこと、俺(私)には無理!」と思われた方もいることでしょう。決して無理ではないと思いますが、1円の誤差も許されない簿記や会計業務には向いていないかもしれません。

もちろん、簿記の試験でも勘定科目のミス処理により、最終的な財務諸表の合計金額が合わないことも良くあります。そんな時、冷静に処理を見直し、間違いを見つけ出して計算しなおす粘り強さや、いい意味でのしつこさが必要です。

反面、計算が合わないとすぐにイライラしたり焦ったりする短気な方は、簿記や会計業務、ひいては簿記試験の学習も苦痛かもしれません。一方、会計や簿記業務、そして簿記試験の学習に向いている性格といえば、冷静で粘り強く、仕事に限らず趣味でもコツコツやるタイプの方です。

簿記とは、言い換えれば勘定科目と金額によるパズルのようなものです。
無数にあるピース(勘定科目)をひとつひとつを埋めて(仕訳作業)いき、最後には大きなパズル(財務諸表)を完成させる。そんな、細かくも最終的には大きな達成感と充実感を得られることが好きな方こそ、会計や簿記業務に向いているといえるでしょう。

もし、あなたがパズルのような繊細な作業な好きな方なら、簿記受験のための学習もきっと楽しく進めることができるはずです。「好きこそものの上手なれ」。楽しく学習し、簿記資格に合格して下さい!