出題内容と配点比率
目指すべき資格、日商2級とはどのような問題が出題される試験なのでしょうか。主催する日本商工会議所は日商2級試験を、『高校程度の商業簿記および工業簿記(初歩的な原価計算を含む)を修得している。また、財務諸表を読む力がつき、企業の経営状況を把握できる。相手の経営状況も理解できるため、株式会社の経営管理にも役立つ』レベルと位置づけています。
では、実際に出題される問題を見てみましょう。日商2級で出題される全5問の内容と各問題の配点も併せて紹介します。
《日商簿記検定2級の出題内容》
第1問:[商業簿記]/仕訳問題
第2問:[商業簿記]/伝票会計もしくは帳簿組織関連
第3問:[商業簿記]/決算整理(精算表作成)または本支店会計関連
第4問:[工業簿記]/主に工業簿記(費目別原価計算)
第5問:[工業簿記]/主に原価計算(総合原価計算や標準原価計算関連)
なお、各問題につき20点の配点で合計100点。70点以上で合格となります。
2級には新たに工業簿記の知識も必要
上記出題内容で気付いた方もいると思いますが、2級からは3級にはない工業簿記から2題出題されます。取引先などの外部取引で発生する金額の動きを記帳する商業簿記に対し、工業簿記とは自社の仕入れや製造に掛かる内部活動による金額の動きを記帳するための技術です。
つまり商業簿記と工業簿記では別の会計処理が必要となり、2級からは新たな科目がひとつ増えるという認識を持ったほうが良いでしょう。2級からの学習を進めなかったのは、3級により商業簿記の基礎を学んで欲しいという一方、同時に工業簿記を修得するのは、あまりにハードルが高いという理由もあるのです。
また、一般的には商業簿記に比べ工業簿記は難しいといった認識があるようですが、一概にそうとは言えないと思います。ようは、勘定科目と仕訳のルールが増えるだけと考えれば、よいのではないでしょうか。そうした先入観にとらわれず、苦手意識を作らないことも重要な心構えだと思います。